解体工事の工法
解体工事の際は、さまざまな工法を駆使しながら作業を進めて行くことになります。建物の構造や階数、面積によっても適切な工法が変わっていくことがあります。
手壊し
屋根瓦、内外装材、各設備機器などは、手壊しによる撤去が基本です。使用する道具には、ハンマーやバール、そして小型の電動工具(インパクトドライバーなど)などがあります。手壊しの段階でも相応に騒音や粉塵は出ますが、新築工事とほぼ同程度のものです。
解体ブレーカー等

手持ち式の駆動装置で、コンクリートの破壊に使用するものです。重機が使えない場合に使用し、駆動時にはダッダッダッというような破壊衝撃音と振動が発生します。小型のものでは電動式のものもありますが、基礎などのようにある程度のボリューム以上のものでは、油圧式やエアコンプレッサー式のものになります。これらの騒音と振動の大きさは、電動式<油圧式<エアーコンプレッサー式の順となり、破壊力に比例しています。
そのほかで騒音の大きいものとしては、木造の柱や梁などを切断する時に使用するチェーンソーがあります。いずれの道具も、近接した場所ではストレスの元になりますから、長時間の使用は避けたいところです。
重機
キャタピラー付きの機械で、アームの先にバケットや爪などのアタッチメントをつけて、破壊や瓦礫の集積・搬出などに使います。重機の作動中は騒音と振動が激しく、近接した場所では相当のストレスをあたえます。ですから、住宅地では出来るだけ使用時間を短くすると共に、継続的な使用は避けたい作業です。